実は白髪と細胞には関係性があった?白髪が増える理由とは

細胞と白髪の関係性

実は白髪と細胞には関係性があった?白髪が増える理由とは

白髪は年齢を重ねるにつれて自然に増加してくることはほとんどの場合、避けることができません。では、そもそも、なぜ白髪は発生するのでしょうか。
その原因は毛髪を作り出す細胞の働きと密接な関係があることがわかっています。髪の毛が黒かったのに白くなってしまう原因について解説します。

毛髪を作るときには毛根にある様々な細胞の働きによって毛髪が作られています。毛根の最も奥深いところが毛乳頭という組織で、髪の毛を作る際にに必要な栄養などを供給する血管などが集中しているところです。
そこからの指令を受けた毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、角化することによって毛髪に変化していきます。その際に毛根にある色素を作り出すメラノサイトという細胞が毛髪の色を形成するのに大きな役割を担っています。

メラノサイトは体の皮膚に存在していて、日焼けなどの刺激で皮膚が黒くなるのもメラノサイトがメラニン色素を作り出すことによります。この毛根にあるメラノサイトの働きにより毛髪の色は決まります。
欧米の人で毛髪がブロンドなどの黒色以外の人が多い人種もあります。これはメラノサイトが遺伝的に色の濃い色素をつくることができないためです。

細胞と白髪の関係性

もともと、毛髪は色素がなければ白いため、毛根のメラノサイトが働くなった時に白い髪が形成されるのです。
ではメラノサイトがなくなれば白髪になるのかというとそうではありません。メラノサイトがメラニン色素を作り出すときにはチロシナーゼという酵素が必要です。
チロシナーゼはメラニン色素を作りだすのには欠かせない酵素であり、年齢が進むにしたがって酵素の働きが悪くなったり、その数が減ったりすることも白髪の原因となります。

もちろん、毛根にあるメラノサイトがなくなってしまい毛髪が白くなることもあるので、髪の毛が白くなる原因は一つではありません。チロシナーゼをコントロールする遺伝子も同定されてきています。
MITF遺伝子という遺伝子でメラノサイトにメラニン色素を作らせる信号を出す働きを持っています。
メラノサイトでのこの遺伝子の働きが何らかの原因で低下してしまえば、メラニン色素をつくるような指令が出なくなってしまうので毛髪が白くなってしまいます。

この遺伝子の活性は加齢により低下することもわかっており、年齢を重ねると毛髪が白くなる理由であると理解されています。
逆にこれらの遺伝子の働きや酵素の活性をあげる、あるいはメラノサイトの働きを活発化するお薬などが発明されれば、白髪の治療薬となりえるのです。